秋の味覚「柿」の栄養と食べ方について
最近の秋の味覚ランキングを見てみると1位はダントツでさんま、そのあと栗、なし、まつたけ、新米なんかが続いてそのあとに柿がくるようです。
私的には柿の順位けっこう低いなあ、と思ってしまいます。さんまに次いで秋を象徴する食べ物のように思っていたのですが。
最近はあまり柿は食べなくなっているのでしょうか?
若い世代では梨のほうが上位で、年齢層が上がるにつれ柿のほうが上位に来る傾向のようです。
確かに私も少し前までは断然梨派でしたが、最近、柿もいいなあ、と思いだしています。私も年を取ったということなんでしょうか……。
しかしながら、栄養面では、柿は非常に優秀。
「柿が赤くなれば医者が青くなる」
とも言われるほどです。
具体的にどういった栄養効果があるか調べてみました。
◆柿の栄養効果
・かぜなどの病気予防
柿に含まれる栄養の中でまず挙げられるのがビタミンCの豊富さ。みかんの2倍の量を含み、1個で1日分のビタミンCを補うことができます。ビタミンCは免疫力アップの効果があり、かぜなどの病気の予防に有効。
またビタミンCには抗酸化作用がありますが、さらに強い抗酸化作用を持つクリプトキサンチンやリコピンも含んでおり、老化防止に有効です。
・二日酔いの予防
柿に含まれる渋み成分シブオールというタンニンの一種はアルコールの有害な作用を抑える働きがあります。またカリウムは利尿作用がありアルコールの排出を促します。二日酔い対策にはもってこいですね。
◆柿の注意点
そんな栄養豊富な柿ですが体を冷やす効果があるので、冷え性の人は食べ過ぎないよう注意したほうが良いようです。また、タンニンは取り過ぎると鉄分吸収を阻害し貧血を起こしやすくなりますので、やはり食べ過ぎには注意。1日1~2個程度が無難のようです。
◆柿のバリエーション
・干し柿
干し柿にするとビタミンCは減りますが、糖分は約4倍、カロテンは3倍にアップ。また食物繊維も増加。排便を促し、有害物質を体外に排出します。また生柿は体を冷やしますが、干し柿は胃腸を丈夫にし、内臓を温めます。ただ水分が抜けて凝縮される分カロリーも同グラムで3~4倍にはね上がってしまいますので注意しなくてはなりません。
・柿の葉
柿の葉には果実部分の15倍のビタミンCが含まれています。またポリフェノールの一種の「アストラガリン」を含みますが、これは抗アレルギー作用があり、花粉症対策として注目されています。柿の葉を摂取するには「柿の葉茶」や「柿の葉すし(ただし基本的には葉っぱは取って食べるもののようですが)」が有名。若葉であれば、てんぷらやサラダ、和え物にすることができます。
これから風邪をひきやすい時期ですし、また飲む機会も多くなる時期。
二日酔い予防のためにも柿は常備しておくと良さそうですね。