秋の味覚「柿」の栄養と食べ方について

f:id:kenpoji:20171010010204j:plain

最近の秋の味覚ランキングを見てみると1位はダントツでさんま、そのあと栗、なし、まつたけ、新米なんかが続いてそのあとに柿がくるようです。

 

私的には柿の順位けっこう低いなあ、と思ってしまいます。さんまに次いで秋を象徴する食べ物のように思っていたのですが。


最近はあまり柿は食べなくなっているのでしょうか?


若い世代では梨のほうが上位で、年齢層が上がるにつれ柿のほうが上位に来る傾向のようです。


確かに私も少し前までは断然梨派でしたが、最近、柿もいいなあ、と思いだしています。私も年を取ったということなんでしょうか……。


しかしながら、栄養面では、柿は非常に優秀。


柿が赤くなれば医者が青くなる


とも言われるほどです。


具体的にどういった栄養効果があるか調べてみました。

 


◆柿の栄養効果


・かぜなどの病気予防

 

柿に含まれる栄養の中でまず挙げられるのがビタミンCの豊富さ。みかんの2倍の量を含み、1個で1日分のビタミンCを補うことができます。ビタミンCは免疫力アップの効果があり、かぜなどの病気の予防に有効


またビタミンCには抗酸化作用がありますが、さらに強い抗酸化作用を持つクリプトキサンチンリコピンも含んでおり、老化防止に有効です。

 

 

・二日酔いの予防


柿に含まれる渋み成分シブオールというタンニンの一種はアルコールの有害な作用を抑える働きがあります。またカリウム利尿作用がありアルコールの排出を促します。二日酔い対策にはもってこいですね。

 

 

◆柿の注意点


そんな栄養豊富な柿ですが体を冷やす効果があるので、冷え性の人は食べ過ぎないよう注意したほうが良いようです。また、タンニンは取り過ぎると鉄分吸収を阻害貧血を起こしやすくなりますので、やはり食べ過ぎには注意。1日1~2個程度が無難のようです。

 

 

◆柿のバリエーション


干し柿

f:id:kenpoji:20171010011334j:plain

 

干し柿にするとビタミンCは減りますが、糖分は約4倍カロテンは3倍にアップ。また食物繊維も増加。排便を促し、有害物質を体外に排出します。また生柿は体を冷やしますが、干し柿胃腸を丈夫にし、内臓を温めます。ただ水分が抜けて凝縮される分カロリーも同グラムで3~4倍にはね上がってしまいますので注意しなくてはなりません。

 

 

 ・柿の葉

f:id:kenpoji:20171010012611j:plain


柿の葉には果実部分の15倍のビタミンCが含まれています。またポリフェノールの一種の「アストラガリン」を含みますが、これは抗アレルギー作用があり、花粉症対策として注目されています。柿の葉を摂取するには「柿の葉茶」や「柿の葉すし(ただし基本的には葉っぱは取って食べるもののようですが)」が有名。若葉であれば、てんぷらやサラダ、和え物にすることができます。

 

 これから風邪をひきやすい時期ですし、また飲む機会も多くなる時期。

二日酔い予防のためにも柿は常備しておくと良さそうですね。

 

秋の味覚「サンマ」の栄養・食べ方について

f:id:kenpoji:20170927193052j:plain

 

秋なので秋の味覚について調べてみました。

秋の味覚と言えば様々ありますが、「秋の味覚ランキング」などではダントツ1位はさんまのようです

 

確かに私もさんま大好きですねえ~、


このさんま、美味しいだけでなく栄養もかなり豊富とのこと


ただ、食べ方によっては結構栄養の吸収が違ってくるらしいんで、今回はさんまの栄養と食べ方について調べてみました。

 


◆さんまの栄養


さんまといえば旬の時期にはたっぷり脂がのって美味しいですが、脂だけに

 

「太るんじゃねえの?」

 

と思うかたもいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、この脂は不飽和脂肪酸EPADHA

 

なにそれ?と言われると……ま、要するに「体にいい脂」です。

 

EPAは血液や血管の健康に作用し、中性脂肪を下げたり、血栓ができるのを防いだりして、動脈硬化の予防や改善に効果的とされます

 

DHA脳や神経に作用し、「頭がよくなる」などと言われていますが、まだ未解明な部分も多いようです。

 

さんまはこれらEPADHAを豊富に含んでいますので、1尾食べれば1日分のEPADHAが十分補えるそうです

 

それ以外の栄養ももりだくさん。

 

血合いには造血作用のあるビタミンB12が豊富。鉄分と合わせて貧血の予防・改善になります。

 

アミノ酸タウリンも多く、心臓や肝臓の機能を高める効果が期待できます。


また「わた(内臓)」は苦くて食べられないかたも多いみたいですが、ビタミンADがたっぷり含まれているので残さず食べたほうがいいですね。私もはじめはこの「わた」が苦手で残してたんですが、食べ慣れてくるとクセになりますよね~、いまは「わた」を食べないと物足りないなあ、って思ってしまいます。

 

 

◆効率の良いさんまの食べ方


そしてこれらの栄養をできるだけ無駄なくとるため、いくつか食べ方にも注意点があります。


〇皮を残さず食べる

EPADHAは皮の下に特に多いので、皮は取り除かずに食べましょう。


〇強火で一気に焼き上げる

時間をかけて焼くと良質の脂がどんどん落ちてしまうので、焼くときは強火で一気に。

 

〇刺身を食べる

 青魚全般言えることですが、焼いたり調理するとどうしても脂が外へ流れてしまいますので、栄養を丸ごと取るには刺身が一番。さんまの場合、刺身はあまり一般的ではありませんし、私もそんなに食べるわけではないですが、新鮮なさんまの刺身は美味い!たまには刺身で食べる機会も作りたいものです。

f:id:kenpoji:20171020165321j:plain


大根おろしとは相性最高

 さんまの相棒と言えば大根おろしですが、この両者の相性は最高のようです。


大根おろしには

 

・焼き魚の焦げ部分に発生する発がん物質を分解する酵素(アミラーゼ)が含まれています。


・さんまの脂による胃もたれを防いでくれる消化酵素(ジアスターゼ)も含まれています。


不飽和脂肪酸は酸化しやすいという欠点があり、酸化すると活性酸素を作り細胞を傷つけますが、大根おろしビタミンCは酸化を防いでくれます

 

そんな感じでさんまの欠点をことごとく大根おろしがカバーしてくれています


ただ、ひとつ注意点としては、ジアスターゼやビタミンCは空気に触れると酸化しやすいので大根おろしはなるべく食べる寸前にすりおろしたほうが良いということです

 

そんなわけで、さんまは味・栄養ともに優れたまさに「秋の味覚の王様」!

 

ただ、カロリーはそれなりに高いので食べ過ぎには注意です。。